身体が完全に左右対称でまっすぐな人は存在しません。ある程度の歪みは自然にあるものです。しかし、疲れや加齢などによって、癖の歪みが固定化していくと、不調の原因になります。では、その原因になるものにはどのようなものがあるのでしょうか。
もって生まれた姿、形が親に似ているように、
体の歪みも同様です。両親からそれぞれ体型
の特徴を受け継ぎます。
・日常の姿勢のくせ
横座り、足くみ、長時間同じ姿勢でテレビ
を見る、本を読む、片方の手だけで荷物を
持つなど、同じ動作の繰り返し。
・職業での負担
仕事で片側だけに体を動かす。
重いものを運ぶ仕事で腰に負担。
パソコン、デスクワークでの姿勢の乱れ、
前かがみや腕の疲れで肩や首が硬くなるなど。
・発達、成長段階で起きるもの
母胎での状態や、出産時の影響。
無理なトレーニング、老化による変形。
病気、薬害、食生活など内部からのもの。
・外傷の影響
事故、けがなどによる傷や外的ショック
ねんざ、ムチウチ、頭を事故で強打したり、
しりもちを強くついたりすると、局部の関節や
組織に乱れが生じ、姿勢や動作の固定化を助
長してしまう。強い打身やけがをしている場合、
それが数十年前の過去のものであっても、体に
影響が残っており、取れにくい歪みの原因にな
っていることがあります。
・精神的ストレス
過度の緊張や不安が続くと、頭部や首、心窩部(みぞおち)
の緊張としてあらわれたり、呼吸が浅くなったりしてり、
体の歪みをつくる要因となります。
・季節の影響
季節によって気温、湿度、気圧などは変化していきます。人間も他の生物と同様にそれらに影響を受けています。季節によっても体のしわよせ部位は変化します。