均整法の見方

十二種体型

一人として全く同じ性格の人物がいないように、体型も、遺伝や環境により、千差万別です。十二種体型は、運動系(筋肉・骨格)の歪み、行動や性格、体質などの相関を研究し、それを12種類に抽出、分類したものです。
体型によって、動きのとどこおりやすく、疲れのたまりやすい部位、負担を受けやすい臓器などは異なります。局所の疲労部位がとれないために、不調が慢性化したり、根本的な改善が遅れたりします。均整法の施術では、これらのしわよせを取り除き、平衡型の健康体に移行させていきます。

分類例

右半身に違和感を覚えることが多い。右足のねんざ癖がある、疲れると消化器に不調を感じやすいといった状態は、上記の4種の影響が強く、体型が表す負担といえます。

前後型・左右型・回旋型という体型の他に、肋骨型・骨盤型・筋肉型といったタイプがあり、それぞれに陰と陽の体型があります。
それぞれの体型、体質に応じて調整することで、最小限の刺激で体に無理をかけず、より効果的な調整が可能になります。

まず本来生まれもった体型が根底にありますが、すべての人がぴったりとその体型に当てはまるわけではなく、多くの方は、何種類かの体型が混合しています。
その中で最も影響の強い体型の要素は、その人の姿勢や行動、また不調の訴えの特徴として現れます。

季節の体

人類は、誕生して以来数十万年もの間、自然環境に適応しながら進化してきました。現代的な生活様式になったのは、ここ数十年間のことで、人類の歴史からすると、ほんの少し前からでしかありません。生活環境は急激に変わっていったけれど、人体そのものは、昔から大きくは変わっていません。
人と自然が共存していた時代は、生きること自体に厳しさがあったと思いますが、四季の移り変りを肌で感じ、それぞれの時期にあった食事や生活の知恵、風情といったものがあり、おのずと環境との調和があったことでしょう。
しかし今日では、自然から切り離されたような環境の中で生活を送り、体はうまく季節のバイオリズムに適応できなくなってきています。
私たちの体の調子は、食生活や睡眠、精神的なストレスなど様々なことから影響を受けますが、季節の変化にも大きく影響を受けます。植物や動物がそうであるように、人体も季節の周期とともに変化していきます。
体が季節の変化に対応しきれないことで、様々な不調が現れます。また、風邪を引くなどして自己調整しようとする働きが起きます。
運動系(筋肉・骨格)からみても、季節によって体のあり方は異なってきます。腰痛や肩こりにしても、季節の変化に体がついていかないなどの負担を通してあらわれることが多くあります。季節の影響を考慮して運動系を整えることで、より効果的に体調を上げることが可能となります。