クライアントの方は開業医をされており、毎日多くの患者さんに対応しながら、いくつかの病院経営にも携わるなど、非常に多忙な日々を送っておられます。 物理的な忙しさだけでなく、常に次の展開を考えたり、起きた問題への対応に追われたりと、頭の中も休まる暇がないご様子でした。
お酒を飲んでなんとか寝つけはするものの、ある時から寝床に入って数時間すると頭の中で同じ思考がぐるぐると巡り、再び寝付くまでに2〜3時間かかることもありました。翌日の仕事にも影響が出てしまうため、心理的な不安も強まり、なんとかしたいという思いで来所されました。
身体をチェックすると、頭皮全体がパツパツに緊張し、特に前頭部が張り出すように硬くなり、中に熱がこもっているのが感じられました。 さらに、みぞおちのあたり、横隔膜周囲にも強い緊張が見られました。
横隔膜は呼吸筋の約80%を担っており、ここが硬くなっているということは、呼吸が浅くなり、リラックスが難しい状態を意味します。 また、横隔膜下の内臓機能にも影響しやすく、この方も時折、胃の不調を訴えられていました。
施術では、主に頭部と横隔膜の緊張を緩めることを中心に行い、眠りの質は徐々に改善していきました。 ただし、根本的には日常の過密なスケジュールや思考の忙しさを緩和していく必要があります。 身体の緊張を緩めるだけでなく、セルフケアや呼吸、体の使い方、日常での意識の持ち方など、トータルな視点からバランスを整えていくことが大切です。
