クライアントの女性は、ある時期からしゃがむ動作や膝を曲げると痛みが出るようになり、正座ができない状態になっていました。 整形外科で診てもらったところ、「手術を検討した方がよい」と言われました。しかし、本人は日常生活では普通に歩けており、階段も問題なく上り下りできることから、すぐに手術に踏み切ることには躊躇されていました。
知人の方からの紹介で、当所に来所されました。 身体を診させていただくと、左膝の弾力性は鈍くなっていたものの、同時に左の骨盤や足首にも違和感が見られました。 足首の関節は緩み、グラグラと不安定な状態で、その上部にある膝、さらに骨盤、首や後頭骨にまでしわ寄せがかかっている状態でした。
長年にわたり膝に負荷がかかり続けた根本原因は、実は足の踵にありました。 10年以上前、1メートルほどの段差から落下し、踵の骨を骨折した経験がありました。 痛みはすでに治まっていましたが、足関節のアンバランスが残っており、膝に負荷として最も影響が出てしまったようでした。 動きを確認すると、左腰にも大きな負荷がかかっており、体全体の調整に加え、膝そのものの調整を行いました。
まだ変形性膝関節症のような進行は見られなかったことも幸いでした。 遠方からの来所で月に一度しか施術できなかったため、自宅でできるセルフケアもお伝えし、少しずつ回復をサポートしました。
現在では、手術を勧められたことが不思議に思えるほど、膝はよい状態に戻っています。 ただし、過去の踵の骨折によるアンバランスは、放っておくと他の部位に影響が出やすいため、定期的なケアを続け、良好な状態を維持することが大切です。





